自己紹介

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子ども劇場おやこ劇場新潟県センターという子どものための文化団体の代表(事務局長)をしています。なかなか食べられないので、予備校の講師やら大学の非常勤講師なんかも。教えているのは理系(数学や理科)、もともとの専門は地質学(火山岩岩石学)でした…。今はもっぱら「遊び論」かな。理系(物好き)を学んだ、根は文系(人好き)です。

2014年10月23日木曜日




 本日。2014年10月23日。新潟県中越地震はちょうど10年前のこの日、2004年10月23日17時56分に、新潟県中越地方を震源としてM6.8の直下型地震として発生しました。





今にして思えば、東北大震に較べると全然規模が違う自然災害でした。原発の事故ということもなく、壊れても必ず帰れるという実感の下、前向きな「復興」一色でした。また、「狭い」被災域です。全国からの応援・支援も一点に集中しました。このときはまだ東北支援の「花咲かせプロジェクト」のように子どもを軸に文化で街を構築するお手伝いという視点は当時はまだ持ちえませんでしたが、「子どもたちに安心感を届けたい!」の気持ちで精一杯取り組み、震災直後の子どもに笑顔を少しでも回復してもらう一助にはなったのではないかな。演劇・音楽・人形劇などの創造団体には大いに力をお借りして、わが「新潟県センター」はきめ細かにステージを調整して届
けることに専念しました。

実はその前の7月23日には三条の大水害。

この水害がダメ押しになって、すでに経営が傾いていた「吉ヶ平山荘&キャンプ場」から手を引いたのでした。それはそれとして、この水害のときに組織として始めたのが「文化で被災地支援」で、その延長(発展)で中越大震災の支援活動に入った行ったわけです。

大水で吉ヶ平に続く道が流され崩れました。

河原にはユンボが・・・50mぐらい下です。

全国のみなさまから800万円を超える浄財を送っていただき、被災した十日町市・津南町・魚沼市・小千谷市・長岡市に「ほほえみ公演」と称し無償の公演を32団体35作品77ステージに子どもたちに届けることができました。
影に日なたに応援いただいた全国の子ども劇場・子ども文化関係団体・創造団体、そして、個人・有志のみなさまがた、本当にありがとうございました。

こんな雰囲気。これは「劇団うりんこ」さんだったかな。


ほほえみ公演の一覧(1)

ほほえみ公演の一覧です(2)

 当時報道していただいた新聞記事もアップしますね。





全国から応援を背に、現地で受け手として活躍したのが、十日町おやこ劇場・こいでおやこ劇場・長岡がらくたの会(長岡おやこ劇場に発展)の3団体です。その十日町おやこ劇場運営委員長の丸山より、御礼のメッセージが届いておりますので、御礼とともにご紹介します。

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『ありがとうございました!忘れません』 

十日町おやこ劇場 運営委員長 丸山 恵

 今、中越地震の十日町おやこ劇場ミニ記録集をまとめながら、当時小3だった息子の作文を読み返していました。「…知らないところの、おやこげきじょうの人からお手紙が来てうれしかった。ぼくもお手紙送らなくっちゃ!」
 私たち十日町おやこ劇場は、中越地震直後から県内はもとより、全国の子ども劇場•おやこ劇場、数々の創造団体さん達のご支援を受け、ボランティア公演の窓口となりました。約一年の間に十日町圏〜津南地域へ、劇団さん•アーティストの方々(21団体)からお出でいただき、全部で何と!!42公演、延べ6169人もの皆さんに、人形劇•お芝居•コンサート•大道芸などを全て無料公演として、楽しんでいただくことができました。
 この時に感じた美しい音や光、演者から伝わる熱を帯びた勇気、子ども達の笑顔•笑い声、つられて笑い涙する親御さん•お年寄りの姿に心癒されました。そして疲れて枯れ果てたかのような心に、みるみる栄養を与える、生の舞台芸術の持つ底力を知ったのです。災害列島となってしまった日本には、まだまだ悲しみがたくさんです。中越地震から10年となる今、だからこそ伝えたい「心に栄養を与えるステージの素晴らしさ!人と人との力を信じて…」そんな思いから、私たちは活動を続けております。ありがとうございました。


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